はいさい!双子パパのJUNです。
沖縄でダイビングインストラクターをやっていた当時。
本当に毎日が忙しく、拘束時間も長かったので「子供がほしい」と考えることもあまりなかったのです。
妻の年齢が30代半ばになった時点で、真剣に考えるようになり、
「子供がほしい」となりました。
しかし、これがほしいと思うとなかなか妊娠しない現実が待っていました。
そして、やっと念願の子供を授かったと思ったらなんと双子!
子供がほしいと思ってからは、
子供関係の本などを読んではいましたが、一番響いたのが「コウノドリ」。
この漫画・ドラマのおかげで少しは双子の知識があったものの、現実はもっと複雑でした。
今は元気に育っている双子。
当時の自分に伝えたい。
「なるようになる。なるようにしかならない。」
私自身が、双子妊娠・出産時に転職を決め思いつめていたことを妻に告白した時に言われた言葉です。
双子妊娠は安定期がない。いつ妊娠の報告をする?
双子妊娠で分かって夫婦ともども一番びっくりしたことが、この双子妊娠は安定期がないということ。
念願の子供を授かって、この喜びをみんなにも伝えたいし、親や兄弟・友達に報告しなければ、と思ったものの、安定期がないってことはいつ報告すればいいの?という問題がでてきました。
「流産」「早産」のリスクも高く、「バニシシング・ツイン」「子宮内胎児発達不全」「胎児形態異常」など1児を妊娠した場合よりも、さまざまな合併症を起こしやすくなります。
早くに妊娠報告をして、
「もしも、片方の子が亡くなってしまったら」
「流産してしまったら」
赤ちゃんたちがかわいそうだし、産まれてきた一人がもう一人兄弟がいたことを知ったらどう思うのか?
もしも流産してしまったら、まわりが気を使うし、なにより妻の心のケアをしっかりしなければならないし。
そう思うと、いつ、どのタイミングで妊娠の報告をすればいいのか?本当に悩みました。
双子妊娠のリスク+高齢出産のリスクのダブルパンチ
しかも、35歳以上の初産は「高齢出産」と言われ、それ以前の年齢での出産より妊娠中・出産時のリスクが高くなります。
うちの場合は、高齢出産になる。。。
双子妊娠のリスク+高齢出産のリスクのダブルパンチ
さらに、妊娠の報告のタイミングがわからなくなっていきました。
双子妊娠の報告は結局28週をすぎてからに
沖縄移住していたために親や兄弟・親戚は身近にはいませんでした。
仕事場や身近の方々の少数にのみ、リスクのこと、妻のこと、もしもの時のためのことを考えてから「内緒にしててほしい」と伝え、妊娠がわかって2週間後くらいには話しました。
周りの協力が絶対的に必要なので、協力を願う一部のごく少数にのみでした。
28週未満は超早産となり小さな赤ちゃんほど、生命の危険やさまざまな合併症のリスクが高い。
28週を超えれば、今の医療であれば普通に育つ確率は高い。
この2点の理由から、結局、私たちは28週をすぎてから親や兄弟・親戚・職場の方々・友人たちに報告することを決めて、そうしました。
今となっては、無事に二人とも育ってくれているので、もっと早くに報告しててもよかったかな?とも少し思うのですが、リスクのことを知った当時は悩みに悩んだことなので、正解だったと思っています。
双子妊娠+高齢出産のリスク。確率で言われても、、、
双子妊娠のリスクや高齢出産のリスクを調べていくと、確率でよく書かれていますし、お医者様も確率で教えてくれます。
でも、確率って例えば50%と言われたら、
多いの?少ないの?
と考えることより、
うちが残りの50%になることは大いにあるんだ!
と、当時は本当に思っていました。
ですので、調べれば調べるほど、教えてもらえば教えてもらうほど不安が増大するばかり。。。
でも、調べて知っておくことはその時の対処等の心構えができるので大切なことなので調べまくりました。
双子妊娠+高齢出産のリスク:妊娠高血圧症候群
血圧が高く、尿にタンパクが出ている状態。
双子妊娠では1児の妊娠の時より約3倍発症しやすいとされています。
重症化すると、子癇発作によるけいれんや常位胎盤早期剝離などをおこし、母子ともに危険な状態になることがあります。
妊娠高血圧症候群の一番の治療は、妊娠を終わらせること。
帝王切開などで、早産でも分娩することがあります。
そして、高齢出産だとこの妊娠高血圧症候群のリスクは2倍とされています。
と、いうことは、、、
双子妊娠+高齢出産の場合は、約3倍×2倍で5倍のリスク?!
とにかく塩分のとりすぎに注意して、お医者様の指示にしっかり従っていました。
双子妊娠+高齢出産のリスク:バニシングツイン・流産
バニシングツインは、「胎児が子宮から消えてしまう」こと。
妊娠初期に生じる現象で「亡くなった双子(ツイン)の片方がいつの間にか消滅(バニシング)している」ように見える不思議な現象のことです。
なぜそのような現象が起こるのかは今の医学でも解明されていないようです。
約10~15%で起こると言われています。
ただし、成長がとまったのが妊娠初期だと、残った1児のほとんどは元気に発育して、出産を迎えあることができると言われています。
流産に関しては、自然流産は全妊娠の15%くらいで起こると言われています。
海外の調査では、30歳~34歳での流産率は15%、40歳~45歳では51%とのデータもあります。
高齢出産では、流産の確率が高く、双子妊娠だとさらに高くなることを認識しておきましょう。
私自身、その覚悟は最初から出産してからしばらく経つまでずーともっていました。
双子妊娠+高齢出産のリスク:早産・難産
出産に適した時期は37週~38週ですが、双子妊娠の場合は40%以上で早産です。
実際、うちの場合も32週で産まれてきました。
ある程度臓器や機能が完成に近づく28週以降の早産がほとんどですが、28週未満の超早産になる場合もあります。
小さく生まれた赤ちゃんほど、生命の危険やさまざまな合併症をきたす可能性が高くなります。
分娩週数や赤ちゃんの状態によっては、NICU(新生児の集中治療室)で専門的な治療やケアを行い、成長を手助けする必要があります。
うちの場合も当てはまり、NICU(ニクと呼んでました)に入りしばらくしてからGCU(継続保育型:ジーシーユーと呼んでました)に移ってのちにお家に来ました。
高齢出産の場合は、やはり早産の確率はあがるようです。
それに難産になることが多く、双子妊娠+高齢出産の場合は、ほぼほぼ帝王切開での出産になると考えておいた方がよいと思います。
うちの場合も帝王切開でした。
双子妊娠+高齢出産のリスク:子宮内胎児発達不全・ダウン症
子宮内胎児発達不全(FGR)は、何らかの理由で胎児のうち1人、あるいは両方の胎児の発育が遅れたり、発育できなかったりして、標準よりも小さく未熟な状態です。
充分な治療が難しく、また、複数の要因がかかわっていたり、原因がよくわからないこともあります。
高齢出産の場合は、染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率があがります。
なかでもダウン症の赤ちゃんが生まれる確率は、20代で約0.1%、30代で0.3%、40代で1%と言われています。
私の場合は、
「とにかく妻が無事で元気な双子が生まれてくれれば後はなんとかする!」
と、覚悟と下調べをしていました。
双子妊娠のリスク:弛緩出血
双子の分娩時や分娩後に大出血をすることがあります。
妊娠期間中に子宮が2人の赤ちゃんを支え伸びきってしまい、産後もとに戻すために収縮力がよわくなっていることが主な原因とされています。
出血量によっては、輸血が必要です。
うちの場合は、夫婦ともどもなんとAB型。。。
しっかり出産時は病院に一緒にいました。
うちはMDツインでしたので、1絨毛膜2羊膜双胎特有のリスク
イチジュウモウマクニヨウマクソウタイと読みます。
MD双胎、MDツインとも呼ばれています。
双子には種類があり、「膜(まく)」によって3タイプに分かれます。
これは、双子の親なら皆さん最初に勉強することでしょう。
双子と聞いて今までは、
「一卵性。二卵性」
の2種類だと思っていました。
余談ですが、子供を外に連れていく年齢になると、まったくの赤の他人から
「一卵性?二卵性?」「どっちがお姉ちゃん?お兄ちゃん?」
と、さんざん質問されることになります。
双胎間輸血症候群(TTTS)
双胎間輸血症候群は、MDツインの5~15%に合併すると言われています。
2人の赤ちゃんが一つの胎盤を共有し、血管がつながっているため、一方の赤ちゃん(供血児)からもう一方の赤ちゃん(受血児)に血液が移動し、バランスを崩してしまうのです。
重症度によっては特別な手術が必要です。
うちの場合は、沖縄のため、九州までいかないとできない手術でした。
切迫流産で妻が入院していた時は、同部屋4名全員が双子の親。
そして、一人が九州までいって手術をして無事に帰ってきました。
無心体双胎(TRAP)
どちらか一方の胎児の心臓が形成されない状態を「無心体」といい、極めてまれに発生します。
治療では、無心体への血流を遮断する手術が行われます。
1児死亡
何らかの原因でどちらか一方の胎児が子宮内で亡くなる(胎児死亡)と、その子に向かって急激に血液が移動するため、もう一方の生存している胎児は思い貧血になることがあります。
その結果、生き残っいた方の胎児も死亡したり、後遺症が残ったりすることがあります。
妊娠初期に起こると、亡くなった方の胎児は消えてしまうことが多いとされています。
MMツイン、1絨毛膜1羊膜双胎特有のリスク
イチジュウモウマク1ヨウマクソウタイと読みます。
MM双胎、MMツインとも呼ばれます。
このタイプになるのは双子妊娠の1%未満と言われていますが、3タイプある中で一番リスクが高いです。
双子が同じ部屋で過ごすため、へその緒がお互いの首などに絡みつくことが起こりやすく、胎児の突然死のリスクが高まります。
まとめ
双子妊娠には、特別なリスクがあります。
うちでは、妊娠報告から悩みに悩みました。
そのリスクを調べた結果、
とてつもない不安が襲ってきたのが現状です。
でも、しっかり理解し、
ママ・パパでしっかり話し合い、覚悟を決めて妊娠時から協力体制を作っていかなければなりません。
うちのように高齢出産もプラスの方は、
1,妊娠前から葉酸の服用
2,体重管理を人一倍しっかり
3,妊婦検診をしっかりうけ、お医者様の指示に従って生活する
以上は、とても大切なことです。
そして、我が家の双子は産まれて間もない時期に色々問題はありましたが、現在はすくすくと育っています。
当時の私に伝えたいことは、少々乱暴に言い方かもしれませんが、
「なるようになる。なるようになるしかない。」
妊娠すれば、みんなに祝福され、そして当の本人たちも幸せいっぱいで、元気が子供が産まれてくる。。。
そんな簡単なことではなく、妊娠・出産は今でも本当に奇跡の出来事と思っています。
リスクを知ったうえで、必要以上には不安にならずに、その時間を楽しむことが重要です。
皆様の前にかわいい元気な双子が現れることを願っています。
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